kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

美しい人を見ると、世界が止まってしまう。可愛い人ではなく、美しい人。

彼女は美しかった。知らない人だけれど、インスタのストーリーに出てきた誰かの恋人が美しくて、彼のアカウントに写る彼女を見に行った。はたち、と書いてあった2017年からずーっと美しくて、垢抜けなんて言葉とは無縁なように、垢なんて最初から一つも付いていないような、私の知らない彼女の人生に、祝福の言葉を送りたくなった。

いつもいつも、醜い嫉妬で生きてる私だけれど、本当に美しい人を見ると世界が止まる。

綺麗になりたいな、と思う。見た目に固執して生きるのはダサいと言われても、心を整えるために綺麗になりたい。綺麗な部屋で生きていたいでしょ?現実は上手くいかないけれど。

朝起きて顔を洗うのだってめんどくさいし、メイクをするのも服を考えるのも最近は楽しくなくて、仕方ないから外に出られる格好にする、という感じで、それもこれも全部冬のせいにしている。

冬が無理やりに来たから、私も精一杯抗うのだが、それじゃあ私の生活が破綻する。冬って本当に厄介だ。

一人っ子なのに1人が嫌いだから夜が長いと困る。夜にだけ会う友達。あんなに学校でもサークルでも休日でも会ってた当時の友達と今はお互いの仕事後にしか会わなくなって、酒を飲んで冬の冷たい夜をやり過ごしたりする。

推しがいたり趣味があったりしたら楽しいのかな、と思うけれど私は未だに自分のことで精一杯で、大人になる前におばさんになってしまいそうだ。寒くて布団から動けない情けない朝と、あっという間に過ぎていく日々を過ごしている間にもあの美しい彼女は、凛とした空気で周りをハッとさせて生きているんだろうなあ。

 

私へ

どうか気品だけは失わずに生きてね。

春を待っている。