kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

2020-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスに詠む俳句は、涙と祖母の手の温かさで溶けてしまった

クリスマスの朝、祖母に会いに行った。 病室の祖母はずっと眠っていたけれど、もしかしたらこれが最後に温かい手に触れられる瞬間なのかもしれない。 そんなわけないのだが、祖母は死なないと思っていた。いつでも元気だった。でもやっぱり人は死ぬんだ。当…

忘れないなんて、書きたくなかった

思い出は、音も立てずに死んでいくし、 季節は音を立てて過ぎ去っていく。 台風のような別れをした友達や恋人も、スマホの中で笑ったまま、指で動かしたら視界から一瞬で消えてしまう。 写真を撮ると魂を抜かれるって昔の人は、あながち間違っていなかったの…

年末調整

自分は思ったよりも出来が悪いらしい。 小さい頃、何故か勉強が出来てクラスの女子で1番足が速かった。 年末調整、なんにも進まないし、こんな事を思いながら年末を実感するなんて大人は味気無い。でもちゃんとこうした事をしないと社会にいてはいけない気が…

冬になってきた

痩せた。最近は硬い椅子に座る度にお尻が痛くなるようになったので立つようにしている。 お酒を沢山飲みすぎて、身体中に斑点が出てしまった。 季節を肌で感じても、心は鈍くなっていて、色んな物の反応速度が遅い。 幸せの感度が下がってしまっても、せめて…

少女信仰が死んだ夜

私、まだ怖い。 歳をとること、容姿で判断されなくなること、 若い女特有のチヤホヤが無くなること、 若さ故の過ちが許されなくなること、 歳をとった時お金が無いとダメになりそうなこと。 若いから、若すぎて、というか、「本当の豊かさ」なんてものを分か…

ヒロイン

この世から 悪意も誹謗中傷も無くならないな。と思った。 胃をおかしくしてから最近ご飯を食べていなくてまた痩せたし、人の悪意に触れて気丈と激情の間で秒単位で感情は揺れ動くしで、ひどく疲れていた。 せめて生活はちゃんとして、自分を保つのだ、と振り…

夜風と聴けなくなった音楽

気付けば窓を開けても夜風が心地よくなっていた。秋の入口は私の家のベランダにあったようだ。 今年の夏はとにかく暑くて、買い物さえも行けなかったから、5キロくらい痩せてしまった。 外に行くとお酒を飲みすぎるし、 家の中にいると薬を飲みすぎる。 あら…

渦の中で

コロナ禍。コロナうず。ウズウズ。。。 なんだか、私たちはwithコロナの生活に慣れてきたような気がする。 周りの若者は感染をあまり怖がっていないし、街にも少しずつ活気が戻ってきた。 私はと言うと、みんなと同じくコロナに対する恐怖は薄まってきた。て…

ノスタルジック可愛いニューサマー

昔、タピオカはカラフルだった。 色とりどりのタピオカを飲んで私達は最強だった。 mixiでよく知らない友達の友達に馴れ馴れしく紹介文を書いて、西野カナや加藤ミリヤの着うたでRe:Reを続けて、桐谷美玲が表紙のSEVENTEENを見てワクワクしていた。 休日には…

バイバイ、長い夢

親友が亡くなった、 夢を見た。 長い夢ならいいのになあ、現実なんだよなあ、と打ちひしがれていた。 同世代の身近な人が亡くなったことがなくて、現実感が無かったし嘘みたいだった。空虚になりながらも現実は続いていて、涙が出ないなんてことはなくてしっ…

独り言

数日前から居座っている口内炎が痛くて何にもやる気になれない。 部屋で垂れ流しているニュースでは、熱中症警戒アラートなどと言っているが正直外に出ていないので分からない。 今年の夏は一日中家に居るのでエアコン代がバカにならないな、と思ってせめて…

劇場

「ここが1番安全な場所だよ。」 人が壊れていくのを見るのは辛い。 健気で、素直すぎるくらい感情に従順なさきはだんだんと安全な場所にいるまま壊れていった。 大切なものを失ってから気付くなんて平凡なテーマでは無いことは確かだが、今の私には永田の感情…

おやすみ、怖い夢を見ないように

日々、沈んでゆく。 病名でも付いたら、病名でも付いたら、と、必死に受診した病院だってまるで意味が無い。 生きる事ってなんでこんなにお金がかかるし難しいんだろうか。 同居人がいきなり出て行ってから3日が過ぎて、なんにも出来なくなった。 あいつは私…

「潤滑油のような人間」に、ならなくてもいい

私の絶望なんて、せいぜい恋人に浮気された時くらいだ。 それでも、薄味の絶望が、影のようにずっと、人生に付き纏っている気がする。 退屈、という訳でもない裕福な感情で日常を舐める。 24年間で、人は不安だから何かに縋るのだと学んだ。お金でも、宗教で…

ひまわりを見に行こう

クレイジークレーマー 美しさってなんだろうねお前だよとまでは言えるわけないけれど ひまわりを見に行こう andymoriで一番好きな歌です。 美しさって何なんでしょうか。 ミスコンの廃止が相次いだり、ヴィクトリアズシークレットのショーが無くなったり、水…

雨宿り

雨が降ると大学を休むと決めていた。 幼少期、カッパを着なくなった時から子供ながらに大人になった気がしていたし、長靴を履いて喜んで水溜まりを踏まなくなった時から、そこに映った無邪気な夢に気付かなくなった。 小さい頃は空を見上げるのも下を向くの…

ブログブログブログ

ごくたまにある、他人と感情を分かち合えた瞬間がものすごく好きだ。 ほろ酔いで煙草を吸いながらベランダに出て、お互いの重い話を煙に乗せて夜に溶かすと、世界とも、隣にいる相手とも、近くなれた気がした。 ハタチくらいからなんとなく、そんな夜を数え…

上京

猫を飼ってみたい。 都内のマンションの一室で恋人と猫と生活をしてみたい。 家賃は高くなくていいから少し街が見える階に住みたい。 新海誠が描くようなマンションが好きだ。 東京は愛せど何も無い。 私も東京に出てきてからそう思った。 なんでもありすぎ…

地獄でなぜ悪い

死のうと思っていた。 漠然と、遺書を書いて首でも吊ろうか、薬を沢山飲もうか、なんて考えていた。 両親だけが気掛かりで、私が死んだら一生引きずるのだろうなと考え、今まで自殺を踏みとどまっていた。でも彼らは持ち前の明るさと仲の良さで、確実に深い…

人が死んだ時に花に囲まれる理由

純粋な気持ちで花を愛でてみたい。 人が居なくなるということが未だによく分からないし、花を見てほんの少しだけ悲しくなるのは、可愛くて綺麗な花に、ふわふわしてそれでいて乾いた思い出が付き纏っているせいだと気付いた。 今日みたいに晴れて風が心地良…

下書き

頭の中の混沌とした思いとどう向き合って、どう折り合いをつけて生活していけば良いのか全く分からない。ありとあらゆる色が混じり合った絵の具のようなものが脳内に広がっていて、漆黒なんて綺麗なものではなくて、黒をベースにした混沌。私に表現者として…

安心と退屈

安心を買ったどうしてかココロを売って買った気がしてたら“安心はどこか退屈と似てた”そんななぜに撃たれていた 安心で塗って毎日は流れた「よかった」そんな気がしながら“安心がきっと毎日を似せてる”ずっとダレてもつれていた 私の好きな歌詞の一節だ。 私…

子供が出来たら

月に数回のコース料理、休みが来る度の海外旅行。私の家族は仲が良くて少しだけ裕福なのかもしれない。そんなことが分かるのにさほど時間はかからなかった。 小学生の頃、何となくあの家はお金があるとか、あの子は片親だとか、そんな噂ばかりが駆けずり回っ…

嫌いなもの

小さい頃から泣かない子供だった。 "耐えるが美徳"とされる時代は終わっていたのに、美学なんて言葉を知らないうちから、私の美学、私に出来る強がりは泣かないことに決まっていた。 幼稚園でも小学校でも、すぐに泣く同級生がどうしようもなく嫌いだった。 …

4/1

少し早めに駅に着いたのに慣れないスーツと髪型に戸惑って、ギリギリに駅の改札を抜け、就活の時のような緊張感でソワソワと入社式を終えた。去年の今日、私は懇親会があるのに財布を忘れ、就活バッグに慣れない書類と緊張感ばかりを詰め込んでいた。 思えば…

生きてるだけで、愛。 生きてるだけで偉いなんて、言われたところで私達はそれに納得して生きていけるほど思考停止ではない。 昨日の仕事を3時に切り上げて、今朝の10時に休みますと言ってから、料理を作ったり泣いたりして過ごしていた。 結局10時に会社に…

マイルドヤンキーと仲が良かった話

昔、実家の斜め前の家にさくらちゃんという同い年の女の子が住んでいた。彼女には妹がいたのだが、気づけば小6までに更に妹と弟が生まれ、4人兄妹になっていた。 彼女の家は大家族だった。4人兄妹に両親、祖父母、おば(と言っても当時中学生とか)、犬5匹くら…

それな

有吉とマツコがCMに出始めた時の落胆感を私はまだ鮮明に覚えている。 そして、新しいCMや、番組で彼らが何かコメントする度に思い出したりしている。 彼らが支持されるのは「代弁者」であるからだろう。私達が言いたいことを上手いこと皮肉とユーモアを交えな…

とりとめのない話

あけましておめでとうございます。 今年はどんな年にしようかな。 なんか最近、気分がいいんです。 6月くらいの私は本当に大変そうだったなあ。 仕事に慣れてきたからか、飲み歩いてるからか、とっても元気。 家にいると、いろいろ考えて暗くなっちゃうから…