kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

生きてるだけで、愛。

生きてるだけで偉いなんて、言われたところで私達はそれに納得して生きていけるほど思考停止ではない。

昨日の仕事を3時に切り上げて、今朝の10時に休みますと言ってから、料理を作ったり泣いたりして過ごしていた。

結局10時に会社に欠勤連絡するために起きてから、目が覚めてしまって、煮込み料理をずっとキッチンで見張りながら洗濯物を干したりしていた。

12時にインターホンが鳴って届いたのは宅配便ではなく、違う部屋に届けるはずだったお弁当であった。出前の人に連絡して回収してもらったのだが、黙って食べてしまえば良かったな。変なところで現れる自分の真面目さが嫌いだ。何の役にも立たない自己満足の真面目の義務感。今だって両親の前で「いい娘」でいようとするあまり、仕事のストレスを睡眠薬で流し込むことしか出来ない。

4日前から家に泊めてるニートは、間違えて届いたからあげ弁当が食べたかったらしく、しっかり業者に連絡してしまった私と喧嘩をするし、私が作ったご飯を食べたら眠くなったと言って、スヤスヤ眠りについた。

私もこいつみたいに昼からスヤスヤ眠れればいいのになあ。

目を閉じても、休んで溜まっているであろう仕事のことを考えて眠れないので、ネトフリで映画を見ることにした。

私が大好きな小説が原作の映画だ。

わかる。主人公の気持ちがどうしようもなく分かる。「生きてるだけでつかれる」「いいなあ、あんたは私と別れられて。私は私とは別れられないんだよ、一生。」「私と同じように私に疲れて欲しい」他人に言うにはあまりにも自分勝手なセリフが、今の私には突き刺さってくる。

 他者との違いは、全員が少なからず感じながら生きているだろう。自分自身にさえ振り回されるのに、他人が自分を全て理解してくれるなんて、ほぼ無いに等しい。

私は今、仕事を休んで寝ている。

少しでも気分が良くなれば、と、お酒で睡眠薬精神安定剤をのんだ。正直あまり変わらず、拍子抜けしたが、結局は薬に頼るべきではないのだろう。

こうしている間にも睡眠薬がどんどん効いてきて、意識が遠のきそうである。

病んでいるときは、思考停止するのがいいのだろうか。私は意味もなく流れるようになってしまった涙を拭いながら、睡眠薬の副作用の悪夢を見る旅にでてくることにした。