kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

朝日がとっくに昇っている。

遮光カーテンを買ったのに陽の光が強すぎて意味が無い。

完全に昼夜逆転してしまっている。

そのせいかな?痩せたいのに全然痩せない。

前は睡眠薬精神安定剤を沢山飲んだりして無理矢理寝ていたし、毎日悪夢を見たり、昼間も眠くて辛かった。ご飯を食べずに寝続けて不健康に痩せた。

その時に比べたら今の方が良いだろう。

でも、誰もいない夜は堪らなく寂しくて邪悪にもなるし、毎朝4時には決まって明るくなり始める空の水色に少しだけ絶望する。

 

全員ちゃんと気持ち悪いのに、みんな自分だけは違うみたいな顔で生きている。

通勤列車に乗る人だって、みんな恋愛してセックスして、って事を偶に考えて堪らず気持ち悪くなる。

昔、よく性愛に対する悪寒が突発的に来た。例え好きな人と重なっても、翌日急に、自分はとんでもなく悪くて卑しいことをした、と頭を抱えるのだ。

減るものじゃないし、なんて思ってもその感覚は私をずっと苦しめた。

人間の剥き出しの本能は穢くて何処か怖いと思う。

だからみんなが、本能なんて知りませんというような澄ました顔で通勤しているのを見ると何だか気持ち悪い。

 

そんな事を思いながら、夜勤明けの私は通勤列車に乗って家に帰る。

時間もそうだけれど、多くの人と大抵の事が逆で嫌になる。

明らかに昔から集中力がなくて、注意散漫。テストは一夜漬け、嫌な事ほど後回しにするせいで余計事態が悪化する、などを繰り返してきた。

自分は病気かな?と思うけれどいつだってそれを何とか生活で打ち消して来た。大丈夫でありたい。

現代の若者はみんな自称ADHD

勿論本当に病気で悩んでいる人もいる事は承知だ。

でも大抵の人は、出来ない事の言い訳が事細かに用意されている現代で良かったのでは無いだろうか。

大丈夫じゃない事を保証されてみんなは安心している?

大丈夫じゃなくて大丈夫と言われて嬉しい?

私は恥ずかしい。私は自分が恥ずかしい。

出来ない事の多さと才能が比例していないけれど、これもまた、例に漏れずみんなと同じだろう。特別な人間で在りたかった。

大丈夫じゃなくて平和な世界で不眠を拗らせて平凡に歳をとっていく。

せめて良い夢を見たい。

 

おやすみ、こわい夢を見ないように。