kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

ヒロイン

この世から

悪意も誹謗中傷も無くならないな。と思った。

 

胃をおかしくしてから最近ご飯を食べていなくてまた痩せたし、人の悪意に触れて気丈と激情の間で秒単位で感情は揺れ動くしで、ひどく疲れていた。

 

せめて生活はちゃんとして、自分を保つのだ、と振り絞った力で洗濯機に向かう途中、目眩で大袈裟に床に倒れ込んでみた。いつもなら少しふらつくだけで全然普通に歩けるのだが、今日は目眩に耐える僅かなエネルギーを使うのさえめんどくさかった。

倒れ込んだらなんだか力が抜けて悲しさもどっと押し寄せてきた。視界が床と平行になったまま、水を横に流していた。

キッチンの床で無様に泣く女なんて私は絶対に好きにはなれないなと思った。自分を1番守れるのは自分しかいないのに。

当たり前だが誰も助けには来ないしそのあと普通に洗濯物も干した。明日のために服を乾かすのだ。泣いても倒れても明日は来る。

 

悲しいけれど、芸能人がいくら死んでも、今日もどこかで誰かが匿名の言葉に傷付けられている。

気にせず颯爽と生きるのが良いのだが、やっぱりちゃんと落ちるもので、言葉の力ってすごい。私が悪かったのかな、とか思ったりもする。

 

私は良くも悪くも基本的に自分にしか興味が無いので、人の人生や行動にケチをつけることはしない。というか自分のことでいっぱいいっぱいだ。

 

生きる為の風は容赦なく吹き抜ける。

みんながいっぱいいっぱいの夜に、明日を始められそうにない朝に、床に突っ伏した午後に、とめどなく吹き抜けていく。

 

洗濯物と心が乾きすぎる前に部屋にもどって生活を始めなきゃ。