kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

少女信仰が死んだ夜

私、まだ怖い。

歳をとること、容姿で判断されなくなること、

若い女特有のチヤホヤが無くなること、

若さ故の過ちが許されなくなること、

歳をとった時お金が無いとダメになりそうなこと。

 

若いから、若すぎて、というか、「本当の豊かさ」なんてものを分かっているつもりでも、見たまんまの温度で景色と体温を分け合ってしまう。

それに伴う感情なんて、まだ苦い。甘い。酸っぱい。

人生や地球や土の渋味や旨みなんて、これっぽっちも分からないまま、瞳に全ての生と静を写してしまう。

 

私の瞳は変わっていけるのだろうか。私の生の上や真横で行われるこの星の全ての営みを素直な大人の目で写せるのか。

 

私、まだ、子供のままの瞳でいなくちゃならない事がたまらなく怖い。

大人にならないことは、絶望。

それが分からないほど子供ではない。

 

全てが怖くなくなった夜に、一つだけ好きな事を始めよう。その一つで生きていけるように、大切に大切に生きる。

 

でも私、まだ、少しだけ怖くいさせて欲しい。夜が空けるまでは、私の瞳は子供でも大人でもない。私と夜と蛍光灯の薄い光だけが瞳に写る。