kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

年末調整

自分は思ったよりも出来が悪いらしい。

小さい頃、何故か勉強が出来てクラスの女子で1番足が速かった。

年末調整、なんにも進まないし、こんな事を思いながら年末を実感するなんて大人は味気無い。でもちゃんとこうした事をしないと社会にいてはいけない気がする。

 

 会社員時代、(まあ今も一応会社員なのだが)きちんと朝出勤して色んな人に頭を下げて残業や接待までして帰った日は、ろくでもない人間のくせに真っ当な生き方をして、みんなや社会を騙しているみたいでいてもたってもいられなくなった。帰り道にとびきり悪い事をしたくなってコンビニで目に付いたものを片っ端から買って道で食べたり、タバコを吸ったりポイ捨てしたりした。一通り「悪い事」をした後、自分の平凡さに打ちひしがれた。

 今は正しい事をしないといけない気がして、マンションのポスト付近に落ちているチラシを拾って私が誰かの代わりにゴミ箱に捨てたりして、私はまだ生きていても大丈夫だ、と思ったりしている。

 

結局はバランスなのだと思う。

生きることはバランス。みんなどこかでバランスを取ろうとしている。

その様が必死だったり、隠すのが上手かったり、なんてことなくバランスを取れてしまう人がいたりする。

私はバランスを取ることが下手なのを認めざるを得ない。犠牲を払って脱線する勇気は無いくせに、法定速度だけは破るようなダサさで、親が敷いたレールが無くなった途端に迷子になった。

全く皮肉ではないのだが、生きるのが下手です!個性的です!なんて胸を張って言える人々が羨ましい。

私が抱くのはただのコンプレックスのみで、それは生きることに対しても非凡さに対してもだ。

嫌いな自分を騙して、それでも私の平凡な可愛い部屋で生活をするバランスをとるために、自分だってよく分からないまま時々変わってるなんて言われながら、ヘラヘラ生きていくのだろう。

 

もう終わりにしたくなった夜に、起きることがないように願って眠り続けた後、私はちゃんと出勤した。隣の占い師に全ての性格を言い当てられた上に、二重生命線だから長生きするでしょうね、なんて言われて一層死にたくなった。

 

ああ、めちゃくちゃな感情のバランスを取るために次占い師に会ったらオススメしてくれた美容鍼のお店を聞かなきゃ。

 

おやすみ、こわい夢を見ないように。