kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

仮の日記

今年はLINEの返信を比較的早くする様にしただけで、なんだか人間としてちゃんと出来た様な気でいるが、トイレの中からこうして日記を書いているのだからあまり成長していないな、と思う。

 

完璧だったレールから外れてしまったまま、ますます元に戻れない自分がどんどん年を取っていくことに堪らない恐怖を感じる。時々、あのとき無理して心や体をもっと壊した方が良かったのかな、なんて考える。少し休めば元に戻るのなんて簡単だと思っていた。私はアスリートではないし、ポンコツ側の人間だし、少し休んだら元の位置には戻れない。目の前の自分に必死過ぎて、分からなかった。

だったら新しく与えられるチャンスをしっかりと掴む握力が欲しい。飽き性で弱くて良かった、と思える日が来るように、そろそろ自分の性と向き合わなくてはいけない。

向上心が無いものは馬鹿だ。これは他人ではなく、自分に言う言葉だ。

 

外に出る機会がますます減って、急に呼び出されたよく分からぬ飲み会で友達の友達、つまり他人と世界一楽しくて無意味で何も残らない、その場限りの世界を作っては壊す事がもはや遠い昔のように感じている。

全体的に人との関係が遠くなって、LINEの返信を早くしたところで数少ない友達からの連絡は来ない。穏やかな私の世界を構築するのだ、と意気込んでいた割には寂しさが残る。

スマホに鬱陶しくこびりついていた未読のLINEの数は、自分を待っている者の数のようで微かに嬉しかったんだ。

 

私はまだ、外との関わりに支配されている。

穏やかな私の世界は、ここ、狭くて白くて四角いこの部屋だけかもしれない。

 

まだカーテンを買えていない新居の窓から光が入って気持ちが良い。でも窓を開けると風がまだ冷たくて足先を傷める。

春の始まりは、急に冬を引き戻したりして、不安定で愛せる。

出会いも別れもない、少し味気ない春の始まり。