kikurageoisii’s diary

東京のOL23歳 

港区のチワワと新宿のトイプードルと西麻布のポメラニアンが苦手な気持ちが分かるか。

これは言語化するのがかなり難しいのだが、愛される事になんの疑いもなく、それでいて可愛くある事が当然のような顔をして、ただ愛らしく無力な存在に何かしらの邪悪な感情を抱いてしまうのである。

私は周囲にかなり愛情を注がれて生きてきた自負はあるし、特段愛に劣等感がある訳では無いのだが、その分私という人間の得体の知れないどす黒さが際立ち嫌になる。

チワワに服を着せてベビーカーに乗せる南青山のセレブを横目に私は東南アジアやマルタ島で見た野犬の雄々しさと動物独自の可愛らしさを思い出すのだ。

こんな事を言っているが、断じて私は犬が嫌いな訳では無い。ただ無力な可愛いかたまりを見ると、自分自身が固まってしまうのだ。四六時中可愛いをこちらに供給してこないあたり、猫の方が好きだが、犬だって飼ったら必ず愛する。愛に対して義理堅く育ててくれた両親には感謝である。

そして急に高い子犬を飼いだしてSNSにこちらが飽きるほど載せるキャバ嬢やスカウトマン達、頼むからちゃんと世話をしてくれ。飲みに行くストーリーを見る度に犬が心配になってしまう。日本において、言い方は悪いが飼い慣らされる犬という存在を、愛するべき人が大切にしないと、何だか私が救われない気持ちになってしまうから。

犬、いつか絶対に愛したいなあ。